農薬に関する考え方

源左衛門農場の農薬に対する考え方



野菜を生産、販売する上で生産者の農薬に対する考え方を表明することは非常に重要だと思います。源左衛門農場では農薬を使用します。最終目標として無農薬を目指しますが現状では非常に難しいです。アンデス高原がもともとの自生地であるトマトは本来乾燥した気候を好みます。高温多湿の日本では数種のカビなどの病気、オンシツコナジラミやハダニなどの害虫の被害が少なくありません。対処が遅れるとハウス内のトマトが全滅する可能性もあります。そうなった場合、半年以上収穫ができなくなり、農家としての生活の維持は難しくなります。

そこで、源左衛門農場では国で定められた基準内で農薬を使用します。しかし、毎年、毎回、決まった時期に慣例でまくのではなく、気温や湿度と病気や虫の発生の関係を研究し、最小量、最小回数を試行錯誤する努力をしていきます。また、ハウス内の掃除を徹底すことによって虫や病気の発生源をなくすこと、ハウスの出入り口を二重にし、人の出入りを最小にすることによって虫の侵入を防ぐことで、農薬を使わずに被害を防ぐように努めます。農家にとっても農薬をひとつの経費です、そして何よりも散布している農家本人がたいへんです。私もなるべく使いたくありません。

日本の安全基準は相当高いものだと思います。規定の残留期間が過ぎれば私も自信を持って食べます。しかし農薬を減らす努力は重要です。そのためには経験と研究が欠かせません。無農薬が達成できるまで努力します。それが達成できない間は正直に情報を開示することが最良の方法であると考えます。



源左衛門農場の農薬に頼らないための工夫

  1. ハウスの網目は0.4mmです。理論上はオンシツコナジラミは通り抜けできません。
  2. 剪定した葉や花柄などはその日のうちに掃除を徹底しハウス内に残しません。
  3. トマト以外の植物はコナジラミの侵入につながるので持ち込みません。
  4. 循環扇風機を5台設置し空気のよどみをなくしカビなどの病気を防ぎます。
  5. 湿度を低めるためハウスの天井を高くしています。
  6. 地面からの湿気を防ぐためハウス内にビニルシートを敷いています。
  7. 虫の侵入を防ぐため人の出入りを最小にします。
  8. 虫の侵入を防ぐためトマト以外の畑で作業した後は作業服を着替えてから入ります。
  9. 毎日、全ての株の様子をチェックし異変を見逃しません。

積み重ねた経験

  1. トマトサビダニの最適環境は気温26.5℃、湿度30%。2月下旬この状況になりやすい。この時期に下部の葉が少しでも不自然に黄化したら注意。
  2. 湿度の低い日が続き、株の一番外側の葉に白い粉が付き始めたら注意。
  3. 病気の予防にはハウス内の空気がよどまないことが大事。循環扇の位置を工夫し風のとおりがよくなる工夫をした。
  4. トマトは日照がかなり重要。苗のうちから強い光に慣れさせ葉を厚く育てる事で病気を予防。